"飼育小屋" -眩草研究員

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█☆█☆█ SCiP-F 第23話反逆の翼［削除済み］!！

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第23話反逆の翼［削除済み］!！

「やはり貴様^きさまもGOIだったのか。GOIならば、この俺^オレが相手^あいてしてやる！」
人気^ひとけの少^すくない路地裏^ろじうらにエージェント・叛翼の怒声^どせいが響^ひびき渡^わたった。
「ですからこれはカバーストーリーの一環^いっかんであって……──」
叛翼の言葉^ことばを一身^いっしんに叩^たたき付^つけられているのはエージェント・マオ。今日^きょうの彼^かれは普段^ふだんのデフォルメされたペンギンスーツではなく、試作^しさくとして認識阻害^{にんしきそがい}の特性^とくせいを与^あたえられたアデリーペンギン型^がたスーツを着込^きこんでいる。

呆^あきれ雑^まじりに対応^たいおうしていたマオであったが、全^まったく話^はなしを聞^きき入^いれずに喚^わめき散^ちらす叛翼に業^ごうを煮^にやし、左腕^{ひだりうで}に取^とり付^つけられた質量保持型立体映像投影装置^{リアル・ソリッド・ビジョンデュエリングディスク}を構^かまえる。
「ええい！話^はなしを聞^きけと言^いっているに！仕方^しかたない、これも取材^しゅざい代^がわりと割^わり切^きって……。
そんなに戦^たたかいたいというのであれば、一戦^いっせん交^まじえてやりましょう。終^おわったら話^はなしを聞^きいてもらいますよ！」
「御託^ごたくはいい。GOIは須^すべからく俺^オレが倒^たおす。それだけだ」
　
　
「「デュエルッ」」
　
　
「先攻^せんこうは私^わたしが貰^もらいます！私^わたしは《WH^{ｳｨｰﾄﾞﾊﾝﾀｰｽﾞ} 瞬走^{しゅんそう}のリトルリザード》を収容違反^{しょうかん}、さらにカードを1枚^まいセットしてターンエンド！」
乱暴^らんぼうに投影装置^{ﾃﾞｭｴﾙﾃﾞｨｽｸ}に叩^たたき込^こんだカードが輝^かがやき、マオの眼前^がんぜんの地表^ちひょうからにじみ出^でるように30cm程度^ていどのデフォルメされたトカゲが現^あらわれる。

A・マオ　手札3枚
フィールド
モンスター：
WH 瞬走のリトルリザード　攻900/守900
セットカード　1枚

「たったATK^攻撃力900…、馬鹿^ばかにしているのか？だが何^なんであろうとその慢心^まんしんごと俺^オレのこの純鉄の意志と玉鋼の強さ^{思い込みの激しい猪突猛進の脳筋}で打^うち砕^くだくのみ！
俺^オレの、ターン！」
鼻息^はないき荒^あらくカードを引^ひいた叛翼の口角^こうかくがニヤリと小^ちいさく歪^ゆがむ。
「どうやらこのデュエル、俺^オレの勝利^しょうりが決^きまったらしい。見^みせてやろう、GOIを斃^たおすために磨^みがかれた俺^オレたちの力^ﾊﾟﾜｰを！」
　
「俺^オレは手札^てふだから《OCUM^{ｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄｸﾗｽｱｯﾌﾟﾏｼﾞｯｸ} - ウィングブラスト》を発動^はつどうし、この効果^こうかでエクストラデッキに存在^そんざいする14体^たいのオブジェクトで共振収容違反^{ｴｸｼｰｽﾞしょうかん}を行^おこなう！！」
あれほどまでに青^あおく透^とおっていた空^そらは瞬時^しゅんじにその色^いろを変^かえ、頭上^ずじょうには彼方^かなたへと延^のびる赤^あかい─緋^あかい空^そら。閑散^かんさんとした薄暗^{うすぐらい}い路地^ろじは姿^すがたを消^けし、気付^きづけばマオのその二^にの脚^あしは虚空^こくうへと───

「深^ふかき絶望^ぜつぼうの底^そこから這^はい上^あがり、並居^なみいる敵^てきを吹^ふき散^ちらせ！
鏖殺^おうさつせよ！《WW^{ﾀﾞﾌﾞﾙｳｨﾝｸﾞｽ} - 睥睨する緋色の
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

SCP-████-JPの収容^{しゅうよう}現場^げんば。詳細^{しょうさい}については収容^{しゅうよう}プロトコル████-魔霧雨^マキウを参照^{さんしょう}。

名前^おなまえ: 奄美^あまみ 久喜江^くきえ

職務^おしごと: SCP-████-JPの呪術的^{じゅじゅつてき}封印^ふういん

所在^おところ: 特殊収容^{とくしゅしゅうよう}Site-816F(Amami-Oshima Island, Kagoshima, Japan^{日本国鹿児島県奄美大島})

安保等級^けんげん: L1(限定クリアランスL4/████-JP)

人物^ひとがら: 鹿児島県^{かごしまけん}奄美大島^{あまみおおしま}出身^{しゅっしん}。1888年^ねん11月^がつ25日^にち生^うまれ。代々呪まじないを生業^なりわいとする一族^いちぞくに生^うまれ、幼少^{ようしょう}の折^おりから呪術的^{じゅじゅつてき}封印手法^{ふういんしゅほう}を実践的^{じっせんてき}に学^まなび、生活^せいかつの傍^かたわらで現地^げんちにてアノマリー(後^のちにSCP-████-JPと指定^してい)を封^ふうじ込^こめてきた。1938年8月、当該アノマリーの存在を感知した財団による封印介入により、未収容アノマリーの違反事故が発生。幸いにして現地祈祷師の協力もあり、人的被害を█人に抑えた上での再封印に成功する。事後協定により彼ら一族と財団間での相互協力が決定。奄美祈祷師は財団傘下に入る。