ねこみやのすなば

色々と置いてあるところです。
こっちはともかく人事ファイルは見ない方が良いですよ。

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収容前のSCP-XXX-JP外観。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、存在していた民営体育館を覆うように建設されたサイト-81██内に存在しています。SCP-XXX-JPは収容房内に設置された12台のCCTVカメラにより全方位から常に観察され、SCP-XXX-JP-1内部の録画、録音が常に行われます。加えて、SCP-XXX-JP-2と対話を行う場合は記録が義務付けられています。SCP-XXX-JP-1外に何らかの存在が出現したことは現状まで確認されていませんが、観察、及び対話を行う場合は必ず保安要員二名以上の立ち会いの上で行ってください。何らかの異常が発生した場合、プロトコル[解体処理]に基づきサイト全体の破壊が実行されます。SCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JP-1の完全な融解、蒸発が確認され、無力化したと判断されました。SCP-XXX-JPの存在していた施設は解体が予定されています。

説明: SCP-XXX-JPは、██県██市の廃棄された民営体育館内に存在するスケートリンクです。稼働停止してから██年間この体育館は放置され廃墟化が進んでいましたが、解体業者である█████から財団フロント企業に「内部に巨大な氷の塊が出来ている」との通報があり、存在が発覚しました。

SCP-XXX-JPは、不明な理由によりリンク内全域を滑走可能な程度に凍結させており、リンク中央部には天井まで届く半径10mほどの巨大な氷塊1を構築しています。これらは破壊が可能ですが、急速に元の形状へ回復します。復元を上回る速度2での破壊は現在まで行えていません。SCP-XXX-JPの氷は通常に比べ、不純物がほとんど含まれていませんが、融解させて水分を抽出しようとしたところ揮発するように消滅したことが確認されています。このため、これらのサンプルの取得には失敗しています。氷塊の透明度は非常に高く、内部に展開された"部屋"を氷塊の一部分から観察することが出来ます。これをSCP-XXX-JP-1とします。

SCP-XXX-JP-1内は観察する限り、ロマネスク建築様式に似た技術を用いて作られた民家の一室に見えます。SCP-XXX-JP外部から、この"部屋"以外の要素を確認することはできません。また、内部にはコーカソイドの女性に近い容姿3の、15歳程度とされる少女が観察されており、こちらに対して未知の言語でのコンタクトを図ります。これをSCP-XXX-JP-2とします。SCP-XXX-JP-2の声は氷塊に阻まれているにも関わらず、少しの空間的反響を伴って外部へ伝わることが確認されています。

SCP-XXX-JP-1、"部屋"の外部には現在未確認の異世界が展開されていると見られています。SCP-XXX-JP-2とのコンタクトによれば、「常冬の地が広がっている」との情報が得られており、SCP-XXX-JP-2以外にも人型の存在が多数存在していることがSCP-XXX-JP-2により示唆されています判明しました。また、どのようにしてそれら捕獲したかの証言は一切取れていませんが、「炎を吹く小さなコウモリに似た生物」、「三又に分かれた角を持つ子猪に似た生物」、「耳で滑空するウサギに似た生物」等の情報、及び映像記録がSCP-XXX-JP-2経由で取得されています。これらの不明な生物に関するレポートは別途の資料を参照してください。

SCP-XXX-JP-2は発見当初から財団職員に対しコンタクトを図っています。以下はコンタクト記録の一部です。

SCP-XXX-JP-2とのコンタクト記録-001(2013/12/25)

(ノック音)

██研究員:うわっ!?

SCP-XXX-JP-2:(未知の言語。██研究員の驚きに、SCP-XXX-JP-2も驚いている様子を見せている)

██研究員:き、君は一体。

SCP-XXX-JP-2:(未知の言語。後の解読により、自己紹介をしていたと見られる)

██研究員:あー、そうだな(ジェスチャーでの対応。口の前でバツ印を作り、肩を竦めて首を横に振ってみせた)

SCP-XXX-JP-2:(何か言いかけたが、口を開きかけて俯いた)

██研究員:どうやら未知の言語を使っているようだ。分析し、コンタクトを図れるようにしてみよう。

SCP-XXX-JP-2:(首を傾げている)

██研究員:言語分析用の機材を用意する。少し待っていてくれ。

SCP-XXX-JP-2:(首を傾げている)

<ログ終了>

SCP-XXX-JP-2とのコンタクト記録-005(2014/2/21)

██研究員:さて、ようやくある程度の会話が可能になって来たな。

SCP-XXX-JP-2:わたし、はなせる、たのしい。

██研究員:それは良かった。では改めて聞こう。君は何者だね?

SCP-XXX-JP-2:わたし、ロエ。わたし、かがみ、あなた、たち、みえた。

██研究員:なるほど。つまり、我々が君の部屋の鏡から見えたと。

SCP-XXX-JP-2:ん。

██研究員:君は、こちらとそちらが繋がる理由か何かを知っていたりはするのか?

SCP-XXX-JP-2:わかんない。

██研究員:そうか。

SCP-XXX-JP-2:プライバシー。

██研究員:えっ?

SCP-XXX-JP-2:プライバシー、わたし、ないと、おもう。こっち、かがみ、からしか、みえない。のに。

██研究員:(三秒間の沈黙)あー、ああ、うん。それは、その、本当に申し訳ない。

SCP-XXX-JP-2:いい。けど、もっと、はなして、ほしい、です。あなたの、こと、とか、そっち、の、こと、とか。

██研究員:もちろん。その代わり、今後も君の居る世界についてもっと教えてくれ。

SCP-XXX-JP-2:(頷く)

<ログ終了>

SCP-XXX-JP-2とのコンタクト記録-012 抜粋(2014/5/21)

██研究員:調子はどうだい、SCP-XXX-JP-2。

SCP-XXX-JP-2:その名前で、呼ぶの、やめてくれません?

██研究員:すまないな。何度も伝えてるが、そういう決まりなんだ。

SCP-XXX-JP-2:むー。それで、今日は、何を聞きたいんです、か?

██研究員:この間は君の居る所の季節について聞いたね。今日は、君以外の人間について教えてほしいんだが。

SCP-XXX-JP-2:(沈黙)

██研究員:どうしたんだい。

SCP-XXX-JP-2:答えたくない、です。

██研究員:それはまた、どうして。

SCP-XXX-JP-2:あの人たち、私を、嫌いだから。

██研究員:嫌い? それはまた、どうして。

SCP-XXX-JP-2:(三秒間の沈黙)そんなの、知らない。

██研究員:わかった。この質問はやめよう。では、普段は何をしてるのか教えてもらえないか。

SCP-XXX-JP-2:それ、前も聞かれた、よ?

██研究員:あー、すまない。では、えー、そうだな。

<抜粋ログ終了>


██博士からの提起:██研究員に関して、最近SCP-XXX-JP-2との不必要な歓談が増えているように思います。SCP-XXX-JP-2は今の所ただの少女として観察されていますが、SCPオブジェクトを通じて交流している未知の存在であることは変わりません。██研究員のSCP-XXX-JP担当からの解除を提言します。

サイト-81██管理官からの回答:危険性の確認が取れるまで██研究員の担当解除を却下します。観察対象であるSCP-XXX-JP-2の心理状態を鑑みると、██研究員を担当から外すことが情報の収拾、あるいはオブジェクトの保全において有効とは思えません。現状を維持してください。


SCP-XXX-JP-2との最終コンタクト記録-044(2014/12/24)

██研究員:やあ、SCP-XXX-JP-2。

SCP-XXX-JP-2:私はロエ。わかってるでしょう?

██研究員:ああ、わかってる。君とのやり取りも……もう44回目だ。

SCP-XXX-JP-2:だから、名前で呼んでほしいって言ってるのに。

██研究員:(三秒間の沈黙)そういう、決まりだからな。

SCP-XXX-JP-2:もう。ねえ、私も大分そっちの言葉が話せるようになったよ。██。私そっちに行ってみたいの。

██研究員:ああ(四秒間の沈黙)。それは、そう、出来れば良いなとは思う。

SCP-XXX-JP-2:きっと、そっちは凄いんでしょう? ██が教えてくれたもの。私、四季がどんなものか知りたい。

██研究員:ああ。

SCP-XXX-JP-2:それに、今日は皆がプレゼントを渡したり貰ったりする日だっても言ってたよね。そういうの、やってみたいんだ。

██研究員:(沈黙)

SCP-XXX-JP-2:私の世界みたいに、いつも寒かったりしないんでしょう? きっと、██みたいに優しい人がたくさん居るから暖かいのね。私、██と一緒にあなたの世界を歩いてみたい。

██研究員:今は(五秒間の沈黙)、冬だからな。こっちだって、きっと寒いぞ。

SCP-XXX-JP-2:でも、絶対こっちよりは楽しいよ。だから、もしそっちに行けたらよろしくね。

██研究員:(涙ぐみながら)ああ、もちろんだ。

SCP-XXX-JP-2:██、どうしたの?

██研究員:すまない。すまない……少し……少し、落ち着かせてくれ。

SCP-XXX-JP-2:あの、██。私、そういえばね、あなたに見せたいものが。

(██研究員、SCP-XXX-JP-2の静止を聞かず退室する)

SCP-XXX-JP-2:██!

<ログ終了>

██研究員はこの後、自己申請により他職員とのコンタクト担当の交代を申し出ました。申請は██研究員に対するカウンセリング等も考慮して審議中ですが、2014/12/24のコンタクトは一時中断、延期され、2014/1/5に改めて行われることになりました。2014/12/25、SCP-XXX-JPは無力化されました。以下は無力化事案発生時のSCP-XXX-JPの録画記録です。

補遺001:2014/12/31、SCP-XXX-JP-1は突如融解を開始、液体に戻るなり瞬間的に蒸発。5分前後で完全に存在していた形跡を消し去りました。

補遺002:無力化事案記録の音声データに残されていた罵倒を解析したところ、「氷の魔女を殺せ」というワードが抽出されました。SCP-XXX-JP-2の持っていた特異性と関連があると見られていますが、詳細は不明です。SCP-XXX-JPには以降一切の特異性が見られず、通常の建造物として解体されることが決定しました。近日中にフロント企業への引き渡しを予定しています。

補遺003:2015/1/5、██研究員はSCP-XXX-JPの無力化事案記録を視聴後、SCP-XXX-JP情報についての記憶処理を申請しました。申請は審議中です。██研究員は、カウンセリングの受診後に記憶処理の申請を却下しました。██研究員は現在SCP-███-JP担当となっていますが、SCP-XXX-JPに関する情報の管理は現在も行っています。SCP-XXX-JPについて問い合わせが行いたい場合、██研究員に申請を提出してください。

いくらをリスペクトしてやってみる。
翻訳WikiランダムSCP

  • SCP-823(恐怖のお祭り)
    • つよい。なんか危ない遊園地。いい感じにおっかない。つよい。
    • 割とありきたりかも? ありきたりかもだけど、ねこみやは好きです。
    • これと近い感じで、「調査者に犠牲者は出ないが、調査に入る度、犠牲者が出る何か」を思い付いた。
  • SCP-197(温室)
    • 割と好き。生物を強くし知性を与える温室。
    • 最後のオチが無いとただのマジックルームだね。
    • でも好きなのは何故? → 内容の詳細さから来るリアリティから、だろうか。
    • 面白いと思うのは、この最後の流れで、それまでにあった「何か」を連想させるせいかと。
  • SCP-1990(中途半端な願望機)
    • 頭悪くて好き。ちゃんと危ないところもあって理想的。
    • ネタSCPを書くなら、こういう完成度の高いものが書きたいところ。
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