蒐集院についての私的まとめ
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蒐集院とは(要注意団体-JPより抜粋)

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概要: 蒐集院はかつて日本において、財団におけるSCPオブジェクトに当たる超常的存在を収集していた組織です。その手法は卜占や呪術、そして神道や修験道を中心とした宗教などを利用した非科学的・非論理的なものでしたが、そのうち有用なものは財団の特別収容プロトコルに引き継がれています。

財団が日本での影響力を強めて以降、ほとんどのメンバーは財団やその他のGOIに吸収されましたが、過激な一派は未だ集められたオブジェクトを手放さず、潜伏して再び蒐集院の復権を目論んでいると推測されています。

蒐集院年代表

  • 前提として報告書、蒐集院GOIフォーマットに記載されている年表はすべて西暦表記を用いているとする
  • 明治~太平洋戦争終結までの年表は扶桑記ハブも参照すること

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西暦 インシデント
紀元前1400年頃 女性神格実体が日奉一族によって破壊され神格実体の体が日本各地に散らばる ( 最初の献体)
紀元前███年 蒐集院の資料からSCP-476-JPは紀元前から存在していることが示唆される。(SCP-476-JP)
587年 蘇我大臣馬子が物部大連守屋を滅ぼす 物部の私有民の組織を朝廷に属する組織として編成した 名称を蒐集院とする(第〇〇二五番)
7██年 蒐集院の記録ではこの時期にはすでにSCP-1154-JPは存在していた(SCP-1154-JP)
824年 SCP-1200-JP-Wの最初の活性化 空海が関与?(SCP-1200-JP)
885年 輝宮夜舟は大和国梶原にある讃岐造邸に接近し着陸 蒐集院研儀官九名と暮石中納言率いる武士二十三名が到着し、輝宮夜舟の蒐集に取り掛かったが失敗 蒐集物覚書帳目録第六四五番としてナンバリング 翌年収容を断念(SCP-645-JP)
995~1000年 花山天皇とPoI-93(崇高なるカルキスト・イオン)との直接の接触(SCP-1420-JP)
1005年 安倍晴明、死を偽装し陰陽寮を脱退 道満と合流し五行結社を結成(tale内で日時の直接の言及無し)(五行結集)
1044年 SCP-1420-JP、SCP-1420-JP-1群が蒐集院によって封印される(SCP-1420-JP)
1054年 陰陽寮は客星の出現と共に鵺を捕捉 蒐集物覚書帳目録第〇〇五二番としてナンバリング この時点では確保することは出来なかった(SCP-2998-JP)
1155年 近衛天皇が蒐集物覚書帳目録第〇〇五二番と遭遇 蒐集儀典を確立し、蒐集物覚書帳目録第〇〇五二番との対話(1955年まで)を行った 収容手段を確立(SCP-2708-JP)
1280年頃 蒐集院はSCP-2708-JP-A、SCP-2708-JP-Bを捕捉。北海道、南西諸島及び一部の離島を除いて日本全国に存在していた。(SCP-2998-JP)
1305年 蒐集院、SCP-862-JPを発見(SCP-862-JP)
1363年 研儀官大崎直持が座敷童を発見 蒐集物覚書帳目録第〇九一四番としてナンバリング 説得により蒐集を行う 1721年まで(第〇九一四番)
15世紀初頭 SCP-384-JP、[編集済]地方の山岳地帯で存在が確認される(SCP-384-JP)
1428年 室町幕府6代将軍足利義教が蒐集物加護及天罰之術式を発案 発案から13年の月日を費やし全国にSCP-1001-JPを敷く(SCP-1001-JP)
16世紀 蛇御門具足(壱番坊)、己を不死と思い込み死亡 息子が蛇御門具足となり蒐集院に雇用される(SCP-1702-JP)
15██年 ██家に所属する███城主、北畠██が██軍の侵攻に対して籠城を行った際、██軍の軍師の奇策により一夜で落城させられた(SCP-830-JP)
1559年 狩野晴信、SCP-1535-JPとなり、父である元信の体内に侵入、SCP-1535-JP-Aとする(SCP-1535-JP)
1573年 按察司"明智光秀"が村正病を発見 蒐集物覚書帳目録第〇〇八六番としてナンバリング(第〇〇八六番)
1579年 蒐集院、SCP-925-JPを発見(SCP-925-JP)
1582年 本能寺の変 文書1001-1ではSCP-1001-JPの存在を知った信長が術式が存在する寺社仏閣を焼き払ったが突如翻心した明智光秀により本能寺において討たれている 第〇〇八六番では壊神教の勢力を削ぐために蒐集院が明智光秀に依頼(第〇〇八六番SCP-1001-JP)
1608年 研儀官大淀主税が越前国の山中にて槌の子を発見 蒐集物覚書帳目録第二八八◯番として蒐集(異学捌零弐 八岐大蛇)
1615年 SCP-830-JPが異常性を発現(SCP-830-JP)
1620年 按察司"金地院崇伝"が西班牙行末箱を捕捉 蒐集物覚書帳目録第〇〇九一番としてナンバリング(第〇〇九一番)
1645年 蒐集院と徳川家、敗走した西軍がSCP-1941-JPで過去改変を行うことを察知 SCP-1941-JPを確保するも西軍は起動に成功(SCP-1941-JP)
18世紀 蒐集院、サハリンでSCP-981-JPを発見(SCP-981-JP)
1700年 SCP-1941-JPによって戦闘事案1941-1(関ケ原の戦い)が発生 蒐集院が小早川秀秋離反の再現を試み成功 SCP-1941-JP-2の敗北条件を達成し過去改変を阻止(SCP-1941-JP)
1707年 蒐集院幹部████によりSCP-1001-JPの撤去が試みられるが、同年に宝永地震、続いて宝永大噴火が発生 断念される(SCP-1001-JP)
1718年 異学会、蒐集物覚書帳目録第二八八◯番の一体を確保(異学捌零弐 八岐大蛇)
1802年 武見上級研儀官、出羽富士の噴火によって生じた灰から異常な釉薬の性質を発見 最初の献体
1800年代初頭 SCP-1092-JPを発見(SCP-1092-JP)
1824年 研儀官"三郎四郎"が「鮨相撲」を発見 蒐集物覚書帳目録第三四三四番としてナンバリング(第三四三四番)
1836年 蒐集院、陸奥国之注進という題名の報告書を作成(SCP-1395-JP)
1854年 日米和親条約締結(Wikipediaより抜粋)
1859年 SCP-1859-JPの特異性により、太陽フレアが発生(SCP-1859-JP)
1862年 研儀官"原秋水"が極光船を発見 蒐集物覚書帳目録第〇三七七番とする(SCP-2500-JP)
1868年 蒐集物覚書帳目録第〇九一四番を完全に収容(第〇九一四番)
1875年 樺太・千島交換条約によってサハリン島南部がロシア帝国の支配下に置かれ、蒐集院はサハリン島から撤退 同時にSCP-981-JPは財団の管理下へと移る(SCP-981-JP)
1887年前後 財団が日本にやってくる(第〇七二四番)
18██年 財団、蒐集院からSCP-810-JPを押収(SCP-810-JP)
18██年 財団が蒐集院からSCP-830-JPを押収(SCP-830-JP)
1903年 明治36年、研儀官大江山士郎君が転生石を発見 蒐集物覚書帳目録第二六五番とする その際、陰陽反転教の神事担当者を含む村民五名を蒐集物管理者として雇い入れる(SCP-1265-JP)
191█年 蒐集院、宗教団体██会の所持していたSCP-748-JPを回収(SCP-748-JP)
1914年 第一次世界大戦勃発(Wikipediaより)
1916年 蒐集院按察使██████は東弊組が蒐集院から離脱した超常カルトから人員を集め、五行結社と共に儀式を行っているのを発見(SCP-1911-JP)
1918年 第一次世界大戦終結(Wikipedia11月11日より抜粋)
20世紀前半 ソビエト連邦が成立し、財団はロシアにおける影響力を失う GRU"P"部局によってSCP-981-JPが奪取される その後ソビエト連邦末期、GRU"P"部局から収容違反(SCP-981-JP)
1926年 傭人徳川夢声、映写機を発見 第〇七二四番としてナンバリング(第〇七二四番)
1930年

蒐集院、SCP-712-JPを発見(SCP-712-JP)

蒐集院と陸軍、及び[編集済]の合同特務機関である葦船機関が誕生("負号部隊"のアーカイブ)

1933年 異学会が確保した蒐集物覚書帳目録第二八◯番を財団がSCP-CN-████として収容(異学捌零弐 八岐大蛇)
1936年 艦政本部対超常課が東弊組と蒐集院に空母の政策を支持 後にナチス・ドイツのGOI「アーネンエルベ・オブスクラ軍団」と共に計画(SCP-1942-JP)
1937年 葦舟機関、大日本陸軍特別医療部隊に名称を変更("負号部隊"のアーカイブ)
1939年 SCP-1942-JPが建造される(SCP-1942-JP)
1940年 帝国異常事例調査局と五行結社によって玉川河水統制計画が実行 田沢湖のSCP-1092-JPが絶滅(SCP-1092-JP)
1941年

按察司"一桐嘉平"が泣き女を発見 蒐集物覚書帳目録第〇七九八番としてナンバリング(第〇七九八番)

太平洋戦争開戦(Wikipedia12月8日より抜粋)

194█年 太平洋戦争末期「災厄」が発生 蒐集院、呪術によってイベント1122-JPを作成し、「厄災」の二度目の発生を防ぐ(SCP-1122-JP)
1944年 米軍が無差別爆撃を行った際、SCP-777-JPが負傷 SCP-777-JP-Aが出現(SCP-777-JP)

1945年3月10日

米軍による東京空襲で3月7日に発生した個体数と同数の泣き女が出現(第〇七九八)

7月26日

ポツダム宣言

8月13日

斎賀一等研儀官(犀賀派?)がSCP-1200-JP-Wを用い京都市への原爆投下を阻止(SCP-1200-JP)

8月15日

玉音放送、事実上の終戦

五行結社、日本政府及び皇室の元から離れる(パレード──五行推参)

9月20日

蒐集物覚書帳目録第〇九一四番を財団に移譲(第〇九一四番)

9月21日

五行結社、蒐集院に宣戦布告(灰より出でて、再び 前篇)

9月30日

蒐集院、解散(SCP-1200-JP)

SCP-2000-JP-1が蒐集院から財団に引き渡される。194█年██月██日、██県██市が空襲を受けた翌日、蒐集院により発見・確保された。平行世界のSCP-XXXX-2も蒐集院に関与。(SCP-2468-JP)

終戦直後 負号部隊は蒐集院と財団に襲撃を行い、SCP-1941-JPが2045年に太平洋戦争の空間異常が発生するように起動する(SCP-1941-JP)
1946年 SCP-1942-JPに対して終戦を伝え攻撃を停止させる試みを実行するが失敗(SCP-1942-JP)
194█年 SCP-1956-JPの管理を財団に引き渡す(SCP-1956-JP)
1968年 財団がSCP-477-JP内部に侵入してから三日後、蒐集院が突如発生したSCP-477-JP-1を祝詞奏上プロトコルで沈静化。その後財団の追跡を振り切り脱出(SCP-477-JP)
1973年 SCP-1702JP-a-33が財団内に潜入していた蒐集院残党とともにサイト-81██から収容違反 次の年に確保された(SCP-1702-JP)
1977年 SCP-1941-JPによって戦闘事案1941-3(西南戦争)が発生 財団が敗北条件を達成し、過去改変を阻止(SCP-1941-JP)
1995年 阪神・淡路大震災でSCP-1420-JP、SCP-1420-JP-1群が収容違反(SCP-1420-JP)
19██年 05月██日土橋博士、イベント-セキエンにより死亡(SCP-1001-JP)
19██年 蒐集院残党により事件"青い陽炎"が発生 700名余りの死者を出す 残党なので蒐集院が解散後?(SCP-1233-JP)
2005年 SCP-1200-JP-2と思われるアジア人女性が保護される (SCP-1200-JP)
200█年 財団、SCP-377-JPの無力化と同時に「死亡通知 蒐集院研儀官 █████ 平成拾██年█月██日」と書かれた四角柱の物体を発見。(SCP-377-JP)
2016年 研儀官日永田一が日奉柊を発見 蒐集物覚書帳目録第一〇九一番としてナンバリング(第一〇九一番)
2017年 蒐集院残党、Mr. 美徳を発見 蒐集物覚書帳目録第一〇八〇番としてナンバリングするも、蒐集が難航 財団への匿名通報が検討される。(第一〇八〇番)
20██年 蒐集院残党勢力の一つ"呪禁道持禁医疾社"、博士によって壊滅する(SCP-756-JP)
2045年 SCP-1941-JPによって戦闘事案(太平洋戦争)が発生予定(SCP-1941-JP)

時系列不明

  • 194█年時点の蒐集院にはおよそ[編集済]体のSCP-1875-JP-2(人間とSCP-1875-JPとの子供)が所属していた。(SCP-1875-JP)
  • 紀元900年、蒐集院の前身組織、SCP-001-JP(Torayaの提言)を管理、封鎖。(Torayaの提言)
  • 蒐集院の四等研儀官ナカゾノが三千年前の過去へと渡り、信仰と魔術が普及する前の時代で科学と博物学を広める。(hal_akiの提言)
  • 桜主と共に四神(SCP-173-JPSCP-444-JPSCP-040-JPSCP-777-JP全て直接明言されず)を封じ込めるため、祭りを行う。永遠に祭りを行うために人柱(他の要注意団体構成員も?)と空間異常を作り出すが「博士」によって歪められる。(SCP-1500-JP)
    • 桜主との契約によってSCP-1154-JP-Aになることができる。(SCP-1154-JP)
    • SCP-1500-JPの桜主を引っこ抜いたときに出来たのがSCP-2501-JP。(SCP-2501-JP)
  • SCP-1875-JPは蒐集院との関わりが古来より深く、おおまかには協力関係にあり、共同作戦を展開する事もあった。平安時代から蒐集院との密接な関係? 17██年代から18██年代にSCP-1875-JPの反観測派は幻島同盟などに亡命し、組織としては消滅。(SCP-1875-JP)
  • 太平洋戦争時にSCP-1932-JPの異常性を発見。(SCP-1932-JP)
  • SCP-777-JPを収容。(SCP-777-JP)
  • SCP-788-JPを発見。収容。(SCP-788-JP)
  • 鎮神派及び蒐集院、SCP-477-JPの収容のために祝詞奏上プロトコルを実施。(SCP-477-JP)
  • 財団との合併時にSCP-579-JPを引き継ぐ。特異性のためにこちらに掲示。(SCP-579-JP)
  • SCP-CN-1210-1を収容するためにSCP-CN-1210-2と儀式プロトコルを制定。儀式を行う巫女に検査と訓練を行う。(SCP-CN-1210)
  • 人類が自重によって崩壊することを知ったSCP-579-JPは自身の情報に虚偽の情報を蒐集院に流布させる。どこまで事実であるかは不明。(SCP-579-JP)
  • 1949年:実例: タイムライン G-527において蒐集院の日奉一族がアハシマの胎児を殺害(このタイムラインでは蒐集院上層部の職員の大多数が日奉姓で占めらている)(* アハシマ)
  • 平成20年:研儀官杉之井麟太郎君が財団を発見。蒐集物覚書帳目録第一九三一六番としてナンバリング。平成24年に蒐集物覚書帳目録第一九三一六番に対して完封措置敢行を決定。(財団が存在しないカノン)(第一九三一六番)
  • 1905年9月5日:旧蒐集院 - 財団米国本部間に結ばれていた"新橋協定4"が失効していたことを把握(SCP-2298-JP)

蒐集院が財団に合併した際のインシデント

SCP-1945-JPでの記述
SCP-1945-JPが財団の制御下にない状態で意図的に実行されたのは、太平洋戦争後の財団による蒐集院併合の際が最後です。太平洋戦争中、蒐集院は財団との協定に違反し、当時の大日本帝国政府や国内の要注意団体に対してオブジェクトの貸与や譲渡を行っていました。そのため、財団は太平洋戦争終結後に蒐集院を併合し、蒐集院の管理下にあったオブジェクトを全て回収することとしました。しかし、これに蒐集院の幹部構成員6名が反発しました。財団との併合に反対した蒐集院の幹部構成員のうち3名が、和歌山県沖のオノゴロ島にてSCP-1945-JPを実行し、島民を含む約7万人を犠牲にしてSCP-1945-JP-A実体を出現させました。財団はSCP-1945-JP-A実体の破壊作戦を展開しましたが、SCP-1945-JP-A実体には当時の装備ではあまり効果を与えられませんでした。そのためO5評議会は併合に協力的だった蒐集院の幹部構成員と緊急協議を行い、元蒐集院構成員をすべて財団で再雇用する代わりに、蒐集院幹部職員がSCP-1945-JP-A実体の破壊の指揮を執るという合意に達しました。結果、財団および蒐集院は畝傍型重巡洋艦耳成、香具山の2隻と計███名の犠牲をもってSCP-1945-JP-A実体の破壊に成功し、第一次情報改ざんでもってオノゴロ島を含む一連の情報を抹消しました。財団と蒐集院はこのときの合意を基にオノゴロ-45協定を締結しました。オノゴロ-45協定により、財団への吸収に協力的であった蒐集院の幹部構成員は日本支部理事として再雇用されました。また、蒐集院の管理域を81地域ブロックとして設定し、SCP-1945-JP-A実体の破壊方法に関する知識とともに、管理を日本支部理事に委託しました。このため、偶発的に発生したSCP-1945-JP-A実体への対応は、日本支部理事が81地域ブロック内の資産および職員を用いて行うこととなっています。

SCP-1200-JPでの記述
一方、財団は終戦直後より日本列島における活動体制を本格的に確立すべく、蒐集院に対する働きかけを強めました。しかしながら日本列島に活動の基盤を有していなかった財団にとって蒐集院の協力は必要不可欠であったという事情から、合併交渉は財団側が蒐集院側に対して大幅に譲歩する結果となりました。昭和20年9月11日、愛知県名古屋市にて合併についての最終的な合意が交わされました。合意内容は概ね以下の通りです。
・昭和20年9月30日を以て蒐集院を解散すること。
・蒐集院解散後、元職員を直ちに財団で再雇用すること。
・日本列島に設置される81管区に対して広範な自治権を認めること。
・自治権の最高意志決定機関および81管区におけるO5評議会の諮問機関として81管区理事会を置くこと。
・蒐集院より移管される異常実体のうち蒐集院が指定した108項目について81管区理事会に全管理権を委任すること。
・相当の準備期間を経た後に81管区を日本支部に改組し財団本体から独立した運営を可能とすること。
合意内容に従い、蒐集院の元職員のほとんどは新設された財団81管区に配属され、蒐集院最高幹部"七哲"の構成員がそのまま81管区理事に就任しました。日本支部創設については評議会の判断により準備期間が延長され続けていましたが、昭和27年4月28日、理事会は評議会に対して日本支部の創設を一方的に宣言しました。評議会は現在に至るまでこの宣言を承認していません。


大日本陸軍特別医療部隊とは(要注意団体-JPより抜粋)

概要: 大日本帝国陸軍特別医療部隊は1937年に陸軍と蒐集院の協力のもとで設立された、オカルトとテクノロジーを研究する帝国陸軍の部隊です。通称として、"負号部隊"という渾名が付けられていました。部隊内には「ツチグモ」「ジョフク」「タタラ」という3部隊が存在し、それぞれが呪術、生命科学、機械工学を中心に研究を行っていました。不死の兵士を作り出す『トキジク計画』を始めとした、呪術と科学を融合させることによる兵器の研究と作成を目的とし、それらは量産こそされなかったものの実戦に使用されることもありました。1945年、終戦時に組織は解体され、殆どの技術が財団によって回収されました。

構成員


関連する人物(個人名が特定できる人物のみ)

蒐集院構成員

  • 葦舟 龍臣(エージェント・カナヘビの人事ファイル)
    • エージェント・カナヘビ
  • 大口上級研儀官 SCP-1092-JPに登場。玉川河水統制計画について語る。(SCP-1092-JP)
  • 武見上級研儀官 (SCP-1092-JP最初の献体)
  • 蛇御門具足(SCP-1702-JP-a-31) 蒐集院に所属する神道系統の呪術研究者だったが、蒐集院が財団に吸収された際SCP-1702-JP-a-31に指定され、収容された。財団に協力的であったこと、また蒐集院において研究者としての一定の功績挙げていたことを評価され、後にレベル2クリアランスを付与され財団職員として迎えられた。1952年5月18日、57歳で心筋梗塞により死亡。(SCP-1702-JP)
  • 蛇御門具足(SCP-1702-JP-a-32) 父親のSCP-1702-JP-a-31が死亡すると同時にSCP-1702-JP-aと化し、SCP-1702-JP-a-32に指定された。父親と同様に蒐集院にて呪術研究を行っていたため、収容後にレベル1セキュリティクリアランスを付与され、財団に研究者として迎えられた。胃癌を患い、冷凍睡眠を行う。(SCP-1702-JP)
  • エージェント・花菱 1930年、財団と蒐集院の提携の際、蒐集院からの要請により派遣され横山と組む事になったとされている。(SCP-1912-JP)
  • 応神三船一等研儀官 SCP-1942-JP内のインタビューでSCP-1942-JPの起源を話す。その後財団に雇用された模様。(SCP-1942-JP)
  • 蒐集院十三支令正三位研儀官 弐代目 寅 蒐集院の幹部?(SCP-645-JP)
  • 蒐集院関東傭人総代 柳田國夫 第〇七二四番に登場。傭人徳川夢声からの報告を受け、映写機を蒐集。(第〇七二四番)
  • 明智光秀 蒐集院按察司。蒐集院本院から要注意の扱いを受けた織田信長に接近する。その後村正病を発見。死を偽装し徳川幕府に仕える。蒐集院にも復帰。(第〇〇八六番)

蒐集院残党

財団

その他

  • 大黒山道場修験道教習所教官 栄 桑名博士が修験者免許をとるためにやってきた教習所の教官。最後は蒐集院の残党がGOCに加盟したことを伝えた。(免許を取れ)
  • ルイス・ソテロ イスパニア人(スペイン人)の壊神教宣教師。伊達家家臣"支倉常長"と共にイスパニアへ渡るが、キリスト教と壊神教との差異を指摘され逃走。再び日本に密入国するも捕まり火刑に処される。(第〇〇九一番)
  • 賀茂相忌 晴明院陰陽頭、終戦時期に陰陽道を駆使できる数少ない陰陽師。五行結社の枢密院への突入を止めようと画策する。晴明との勝負で人差し指と中指を喪失。財団が日本にやってきた際に財団日本支部理事会の理事の一人として就任。(パレード──五行推参灰より出でて、再び 前篇)

関連する組織

一部の組織の説明文は準要注意団体-JP総覧(仮)から借用

蒐集院

  • 蒐集院最高幹部"七哲" 組織名。財団との合併において81管区理事に就任。(SCP-1200-JP)
  • 大日本帝国陸軍特別医療部隊
    • 葦船機関
  • ████島(SCP-669-JP)
  • 大口真院 財団に協力的な蒐集院残党勢力。(SCP-1753-JP)
  • 呪禁道持禁医疾社 蒐集院残党勢力の一つ。博士のにぎやかしバクダンによって拠点ごと人糞に置換され壊滅。(SCP-756-JP)
  • 日奉一族 (第一〇八〇番第一〇九一番SCP-2501-JP)
  • 日永田の一族 日奉一族に仕えていた一族。一族は記憶力に関しての異常性を持っていたが年月の中で失われた。日奉柊を発見した人物の名前に日永田があることから蒐集院残党として活動している模様。(第一〇九一番)

財団

その他

  • 陰陽寮 五行結社の前身組織、ヘッドカノンによっては蒐集院の前身組織である場合も(SCP-2998-JP五行結集)
  • 日本生類総研(SCP-1092-JPでは生類塾という前身組織が存在)(SCP-1092-JP)
  • 帝国異常事例調査局(IJAMEA) (大日本帝国異常事例調査局ハブ )
  • 五行結社 世界オカルト連合極東部門の108評議会加盟団体 (パレード──五行推参灰より出でて、再び 前篇)
  • 九十九機関、亀山社中、三菱財閥 (SCP-2500-JP)
  • 東弊重工 大日本帝国海軍省傘下のGoi「東弊組」として登場。大日本帝国海軍省傘下となる前は日露戦争の軍需品の下請けを行なっていた模様。(SCP-1911-JPSCP-1942-JP)
  • 艦政本部対超常課 海軍版の負号部隊(SCP-1942-JPSCP-1911-JP)
  • 鎮神派 神道系の新興宗教団体。かつて蒐集院との関連が疑われ準要注意団体に指定されたが蒐集院の解散に伴い主要構成員の掌握に成功、現在は財団の対呪術部門等で活動している。(SCP-477-JP)
  • 壊神教 室町時代末期にキリスト教の宣教師に紛れて入国した宗教団体。戦国時代中期から江戸時代初期までの間、名をキリスト教と偽って布教を行っていた。十五世紀当時の"壊れたる教会"系の分派、或いは模倣団体。(第〇〇八六番第〇〇九一番)
  • 旧南関東奇譚会界隈 (第一〇八〇番)
  • 三千機関/三川十七
  • 遠野妖怪保護区 戦後、財団への合流を拒んだ蒐集院の一派が岩手県山中に建設した超常コミュニティで、IJAMEA等に軍事利用された妖怪を保護
  • 理外研 正式名称は理外学研究所/理外研究所/Rigaiken (Institute out of Physical and Chemical Research)。理化学研究所を隠れ蓑に、大正時代に設立された超常研究機関。(第〇七二四番)
  • 晴明院 皇室の呪術的守護を行う超常行政機構。大日本帝国が陰陽寮を間接的に崩壊させた後、陰陽寮中枢に居た陰陽師たちを皇室は抱え込んだ。組織としては弱い。(パレード──五行推参)

その他

  • 蒐集院もカバーストーリーを用いる場合がある。(SCP-1092-JP)
  • 蒐集寮という名称の場合がある。(五行結集第三四三四番)
  • 桑名博士の冒険では、科学ではなく信仰が蔓延する現代の異世界が登場。蒐集院はその世界では派閥が大きい?(桑名博士の冒険)
  • 財団が旧蒐集院から分派した要注意団体の支部を襲撃した際、帝国?との関係を示唆する文章を発見。(回収文書██号)
  • 蒐集院はSCP-1859-JPの存在と特異性を1000年以上前から把握していたが、収容をしなかった。(SCP-1859-JP)
  • ニホンリュウ(Jamata japonicus)かつて日本に生息していた、異常な飛行能力を有する爬虫類型生物 蒐集院の記録が生態を記録していた (SCP-1211-JP)SCP-2708-JP

用語

  • 庸人 財団のエージェントのような存在?(第〇七二四番)
  • 丙壱式霊体顕現術 現在のクラスζ、クラスη、クラスθに相当する霊体を一時的に実体化する為に用いられた術。現在も意図せず該当する霊体に遭遇した場合に備え、一部のエージェントが習得している。SCP-2708-JP
  • 現世湾曲 「現実改変」に相当する語。(SCP-1535-JP)
  • 秘儀官
  • 研儀官
  • 按察使

参考にした文献

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執筆者: G-ananas
文字数: 39046
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批評コメント: 1

最終更新: 27 Oct 2021 08:09
最終コメント: 27 Apr 2020 04:34 by G-ananas
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