アイテム番号: SCP-002-FS-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: オリジナルのSCP-002-FS-JPが記載された画用紙(以下SCP-002-FS-JP-1)は、不透明のケースに格納しサイト-8181の標準収容ロッカーに収容します。セキュリティクリアランスレベル3/002-FS-JPを持たない全職員はSCP-002-FS-JPおよびその写しへのあらゆるアクセスを禁止します。職員からセキュリティクリアランスレベル3/002-FS-JPを剥奪する際には、対象職員にクラスB記憶処理を施し、SCP-002-FS-JPに関する記憶を消去してください。
説明: SCP-002-FS-JPはSCP-002-FS-JP-1に記載された移動方法です。SCP-002-FS-JP-1はSCP-002-FS-JPが発見された最初の媒体ですが、SCP-002-FS-JP-1自体には特異性はなく、研究資料として保管されています。
SCP-002-FS-JPはその内容通りに移動し、到着地点の足元を掘ることで特異性が発現します。ただし偶然SCP-002-FS-JPと同じ移動方法になっただけでは特異性は発現しません。SCP-002-FS-JPの明確な手順を意識していた場合のみ特異性が発現するため、SCP-002-FS-JPの閲覧後でも記憶処理を施すことで封じ込めが可能です。しかし民間で偶発的にSCP-002-FS-JPが再出現するおそれがあるため、オブジェクトクラスはEuclidに指定されています。
SCP-002-FS-JPの指示に従い移動し、その足元を掘った場合、地中に対象人物が過去に捨てた物品が出現します。出現のプロセスは未解明であり、また出現する物品(以下SCP-002-FS-JP-2)の選別方法も判明していません。SCP-002-FS-JP-2が過去に対象人物自身が破壊してから捨てたものである場合、破壊した状態で出現します。しかし対象人物が捨ててから第三者により破壊された場合、破壊される前の状態出現します。なおSCP-002-FS-JP-2に特異性はありません。
SCP-002-FS-JPは20██/██/██に福岡県██市の公園で発生した小規模な爆発事故をきっかけに発見されました。この事故で付近に住む87歳の男性が死亡。男性の所持品からはSCP-002-FS-JP-1が発見されました。出現したSCP-002-FS-JP-2は公式には記録のない型のクラスター爆弾であり、戦時中に被害者の男性がなんらかの形で開発に関わっていたものとみられています。その後の調査で「なくした物が出てくる魔法の地図」の噂が小学生児童の間で広まっていることを確認。当該地区の児童を中心にカバーストーリーの流布と記憶処理を施し、SCP-002-FS-JPに関する噂を平凡な都市伝説に転化することに成功しました。
実験記録002-FS-JP-1 - 日付20██/██/██
対象: Dクラス職員 日本人 34歳 男性
方法: SCP-002-FS-JPに従い移動し、足元を掘る。
結果: 1988年に発売された家庭用ゲームソフトが出現。Dクラス職員の本名が平仮名で記載されている。データ保存用の電池はまだ残量があり、内容についても対象職員は当時のままであることを証言。
分析: データ保存用電池が現在まで残っているのは通常考えづらい。捨てた当時の状態が復元される可能性あり。
実験記録002-FS-JP-2 - 日付20██/██/██
対象: Dクラス職員 日本人 34歳 男性
方法: 到達地点の地中を観測した状態でSCP-002-FS-JPに従い移動し、足元を掘る。
結果: 足元を掘り始めた瞬間にSCP-002-FS-JP-2が周囲の土と置換されるようにして出現。出現プロセスは不明。出現したものは由来不明の人間の血液(A型)の付着したナイフであった。
分析: 完全に掘り起こさなくても、掘り始めるだけで出現する模様。
実験記録002-FS-JP-6 - 日付20██/██/██
対象: エージェント・██
方法: SCP-002-FS-JPに従い移動し、足元を掘る。
結果: 妊娠18週程度と見られる胎児が出現。DNA分析の結果はエージェント・██の実子ある可能性が高いことを示しているが、エージェント・██は否定。エージェント・██に結婚および出産の経歴は公式にはなし。
分析: 「捨てる」という概念の定義が個人により異なる場合、SCP-002-FS-JPの影響範囲も変化する可能性あり。これについて、恋人や家族を「捨てた」場合どうなるのかという疑問が職員から挙がっているが、その疑問を解消することに有益性が認められないため、実験は保留とする。今後の実験対象の選定は被験者の経歴を含め慎重に行うこと。またエージェント・██の経歴についてはすでに必要事項をインタビュー済みのため、これ以上の追求は不要禁止とする。
実験記録002-FS-JP-7 - 日付20██/██/██
対象: Dクラス職員 日本人 22歳 男性。軽度の精神疾患を患っている。
方法: SCP-002-FS-JPに従い移動し、足元を掘る。(成功までに7回の反復を要した)
結果: 未知の言語の文章と思われる彫刻が施された銀盤が出現。被験者は銀盤を視認した直後、激しい恐怖の表情を浮かべ、直後に心停止した。即座に蘇生処置が行われたが、その後死亡が確認された。
分析: 銀盤には未知の酵素を含む粘液がわずかに付着していた。言語および酵素の分析はいまだ有意な結果を得られていない。これらが被験者の妄想の産物であるのか、または過去に実際に捨てたものであるのかは、今となっては確認できない。
って架空のSCPはどう? - 虎屋博士
いまいちです。収容できてないし危険性もはっきりしないし、何よりぞっとしないですね。 - エージェント・マオ
( -᷄ᾥ-᷅ ) - 虎屋博士