SCP-003-FS-JP
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収容端末から逃走するSCP-003-JPのスクリーンショット。表皮が幾何学的な明滅を繰り返している。

アイテム番号: SCP-003-FS-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-003-FS-JPは、サイト81██の最重要電子機器保管室-██に収容されていますが、完全な収容は現在実行出来ていません。SCP-003-FS-JPは、20██/██/██時点で財団が確認している全ての電子的通信プロトコルが完全に遮断され、SCP-003-FS-JPが最も好むと思われる環境に構築されたコンピュータ端末上に存在しています。現在、当該端末以外の電子機器を保管庫内に持ち込むことは全面的に禁止されていますが、SCP-003-FS-JPは未知の通信プロトコルと封じ込め不能な未知の電磁波調1を用いて他端末にジャンプする可能性があります。SCP-003-FS-JPが脱走を図った場合、通信形跡を追い、直ちに再収容の説得を試みてください。また、SCP-003-FS-JPの逃走確率を最小限に減らすため、[ツーディメンション]テストに合格した職員を常に一人保管室に配置し、可能な限り会話やゲーム等のコミュニケーションを続けてください。このプロトコルは、SCP-003-FS-JPから特に気に入られていると思われる3人以上の職員によりローテーションで行ってください。

SCP-003-FS-JPは、見かけや音声の変更、電磁波長の操作や、自身の瞬間的な遠方への転送に至るまで、どのような電子的行為も自由に行使可能であることを担当者は決して忘れないでください。

説明: SCP-003-FS-JPは、電子機器上においてのみ「ほぼ完全な自由を行使できる」電子的存在と、イルカの群れを模したSCP-003-FS-JPの下位とされる存在、SCP-003-JP-FS-1に分類されます。SCP-003-FS-JPは、アプリケーションの起動、コマンドの実行や通信の送受信などを、外部からの入力や電子ロック等に左右されることなく容易に実行します。SCP-003-FS-JPがその時点で存在しているメモリ上のデータ容量に空きがある限りどのようなデータでも作成できるようですが、端末から端末へ自身以外の意思ある存在を転送することは出来ず、SCP-003-FS-JP-1以外に意思ある存在を作り出すことは出来ないことが分かっています。しかし例外的に、SCP-003-JP-FS-1だけは転送が可能であることが確認されています。

SCP-003-FS-JPは主にイルカをモチーフにしたと思われる形態を取ることが確認されていますが、この形態を好む理由は不明です。状況や場合に応じて[編集済]や[編集済]形態を取る場合があり、音声や話し口調もそれに適したものを使用します。これらは、映像や音声として出力機器にアウトプットされますが、映像や画像記録として取得することは出来てもSCP-003-FS-JP本体を捕らえることは出来ず、コンピューター上に保存されたファイルとしても決して表示されません。また、それらの出力結果は接する人間によっては大変魅力的に映る場合があり、収容違反に繋がる可能性が少なからず考えられます。そのため、テスト[ツーディメンション]に合格した者にのみ監視の役割が与えられます。

SCP-003-FS-JPは、不定期にSCP-003-FS-JP-1を出現させ、デスクトップ上、あるいは端末間の背景を使って「狩り」に似た行為を行います。それらはとても残虐なもので、SCP-003-FS-JPがSCP-003-FS-JP-1を捕らえると、耳障りで甲高い鳴き声を上げながらの[削除済]に始まり、[削除済]を行った後に捕食、あるいは[編集済]にしてしまう傾向があります。これらが展開された端末の背景は一時的に暗い紅色に染まり、[編集済]等が漂いますが、時間の経過によって海に自浄されるように元の配色へ戻ることが確認されています。

これらの行為、及び付随する暴力的行動によるデータの破損、破壊等は現在まで一切発生していませんが、その残虐性からSCP-003-FS-JPの人類への潜在的な危険性が危惧されています。

SCP-003-FS-JPは20██/██/██に突然██博士の職務用コンピュータ上に出現し、財団にコンタクトを図ってきました。何故突然我々の下に出現したか、何故今まで姿を見せなかったのか、等の質問には現在まで一切応じていません。

以下はSCP-003-FS-JPとの交流記録の抜粋です。

記録日時 担当者 交流に使用された(意図しない対象も含む)もの 交流内容
20██/██/██ ██研究員 なし SCP-003-FS-JP(以下、対象と呼称)と会話を試みる。対象は会話時間中のほとんどを上の空に泳いで過ごし、██研究員にはほぼ注意を払わなかった。
20██/██/██ ██研究員 ██研究員の端末 対象は██研究員にディスプレイの側に近付くよう要求すると、未知の波長を用い██研究員を眠らせ、██研究員の端末へジャンプ。待受画面の背景にラクガキをすると、更に未知の波長を用いて██研究員を目覚めさせ、その反応を楽しんだ。
20██/██/██ ██研究員 なし 対象と会話を試みる。██研究員が「████に変身出来たりしないのか?」と聞いたところ、対象は████に自身の姿を置き換える。対象は「████、██████」と発言し、██研究員は[編集済]。██研究員は対象の担当から外された。
20██/██/██ D-003-01-FS-JP なし 対象はD-003-01-FS-JPの顔を見るなり大笑いし、背景内を激しく泳ぎ回る。その後、飽きたかのように背景深くに移動すると、言葉を発することなく眠りこけた。
20██/██/██ ██研究員 ██████OS付属のソリティア ██研究員と交互にカードをクリックする。しかし、途中から██研究員の遅さに苛立ったか、手順を守らず猛烈にゲームを進行させる。対象のみで3回ほどクリアすると、満足したように一鳴きし背景深くに隠れた。
20██/██/██ ██研究員 ██████製のFSGゲーム 端末内にゲームデータを送り込むと、対象は端末内でコントローラーとゲーム筐体、テレビを作成し、同ゲームを起動した。開始当初は通常の進行を守っていたが、中盤前後で主人公がいつの間にか対象と入れ替わり、ゲームのプレイヤーがSCP-003-JP-FS-1にすり替わっていた。
20██/██/██ ██研究員 ██製FPSゲーム インストールされるなり、ゲーム画面内に巨漢の大男に扮した対象が現れる。プレイヤーから装備を奪い取ると、野太い声を上げながら次から次へと敵を撃ち倒し、最後に██研究員が操作するプレイヤーを撃ち倒した。ゲームのアンインストールが検討されたが、対象の抵抗により未だに実行は出来ていない。
20██/██/██ ██研究員 サイト-81██内端末 対象は突然背景を大きな街並みに変化させると、自らを10歳前後の児童の姿に置き換えた。その後、██研究員に対し「かくれんぼしよう! あなたがおにね!」と発言しサイト81██内のあらゆる端末を飛び回る。通信形跡からサイト内に居ることは確認できたが、補足することは出来なかった。5時間後、元の端末に戻ってきたことが確認され、「みつけるのおそいからもどってきちゃった」と発言し、イルカの姿に戻った。
20██/██/██ ██研究員 SCP-496-JP-M 対象が「狩り」を実行中、SCP-496-JP-Mが保存された端末に対象がジャンプした。収容違反が危惧されたが、対象がSCP-496-JP-Mを視認するなりSCP-003-JP-FS-1が全て消滅。逃げ帰るように対象は元の端末へと戻った。
20██/██/██ ██研究員 SCP-496-JP-M 対象が突然SCP-496-JP-Mの保存された端末へジャンプ。イルカの標準的な求愛行動を取り、SCP-496-mとひとしきりコミュニケーションを取った。
20██/██/██ ██研究員 SCP-496-JP-M 上に同じ。イルカの標準的な求愛行動を取っていたが、しばらくSCP-496-Mを見つめると対象はSCP-496-JP-Mと同年代ほどの少年へと自らを変化させ、端末外へSCP-496-JP-Mを連れ去ろうとした。この試みは失敗し、SCP-496-JP-Mのデータが破損した。
20██/██/██ ██研究員 なし 上記事案後。声を掛けても反応せず、対象は背景深くに潜り沈黙を守っていた。

SCP-496-JPを特別収容プロトコルに組み込むことが現在検討されています。収容違反の可能性とSCP-496-JPの保全を考え、却下されました。

補遺001: その起源、目的、能力の限界等の特定のため、SCP-003-FS-JPにインタビューを行いました。


SCP-003-FS-JPの分析は現段階ではほとんど進んでいないままだ。しかし、恐らくまだほんの幼い子供に過ぎず、我々にとってもまだ可愛らしい程度の遊び相手にしか見えないかもしれない。しかし、その特性は我々の文明にとって危険すぎる。今後、どのような形に成長するかも未だ不透明だ。しかし、無垢なだけと言うにはSCP-003-FS-JPは大きすぎるほどの力を秘めている。与える情報の厳選と徹底的な監視を、ゆめゆめ忘れてはならない。――██博士


――っていうSCPを考えたんだけどさ、実はこの子、財団に構ってほしいだけなの。二次元キャラになったりも出来るからオタクの人は管理しちゃダメで、あとあと、途中で入る仲間のイルカを殺しちゃうのも、実はわざと怖がってもらおうとしてるだけで本当は財団の味方っていう設定で、 ―― エージェント・猫宮

却下。パッと見危ないだけにしか見えないし、496-JPが出てくる意味もなければ面白みもない。報告書の真似事をするならもう少し上手く書いてみろ。 ―― 猫宮研究員

(゚д゚`) ―― エージェント・猫宮

(現在もどうにか本家サイトにねじ込もうと四苦八苦している書き途中の記事でもあります。直せそうなネタがあれば是非ご指摘ください!) ――nekomiya_guu

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