SCP-005-FS-JP
評価: +6+x

アイテム番号: SCP-005-FS-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-005-FS-JPを封入した容器はサイト-81██の対バイオハザード減圧倉庫に冷凍保存します。SCP-005-FS-JPを用いた実験にはレベル3職員の許可が必要です。SCP-005-FS-JPの封じ込め違反が発生した場合、必要に応じた範囲の即時焼却が行われます。感染が疑われる職員は隔離され、自己終了の権利を与えられます。

説明: SCP-005-FS-JPは接触感染および飛沫感染により生物に感染する未知のウイルスです。感染者は3ヶ月または6ヶ月の後に死亡します。致死率は100%であり治療法は発見されていません。SCP-005-FS-JPは空気中で生存する能力は弱く、乾燥やアルコールにより簡単に死滅します。しかし生体内に侵入した場合は爆発的速度で増殖し、根絶は不可能となります。

SCP-005-FS-JPの顕著な特異性は、感染期間中に現れる幻聴症状です。SCP-005-FS-JPに感染した人間は、週に一回アニメの次週予告のような幻聴を認識します。さらにこの幻聴の内容は、次の一週間に発生することを予知するような内容となっています。現在までの実験では、被験者が予測不可能な内容を含む、あらゆる幻聴が現実化しており、未来予知の精度はかなり高いものと思われています。予知された内容に沿って対策を講じることで、感染者は事故やトラブルを回避することが可能です。

感染から3ヶ月後(およそ12回目)または6ヶ月後(およそ24回目)、「最終回」と題された幻聴が認識されます。最終回が通告された場合、翌週中に感染者は必ず死亡します。策を講じなければ幻聴の内容通りに、幻聴の内容が明らかに実現不可能な死因であればウイルスの増殖による多臓器不全を発症します。現在まで最終回を回避できた実例はありません。1例のみです。

実験記録005-FS-JP-1-1 - 日付20██/██/██

対象: D-005-FS-1
方法: SCP-005-FS-JPに感染した初週
結果: 「D-005-FS-1こと████[D-005-FS-1の本名]は謎の実験の末、独房に隔離された。冷たい博士の目、殺風景な部屋、はたして彼の運命やいかに。次回、"白い、白い部屋"、お楽しみに」
分析: 幻聴以外の症状は現れない。本人もウイルスを投与されたことには気づいていない。幻聴の内容はウイルス自体が宿主の危機回避を目的としていると思うのだが、特に危機がない場合はどうでもいい内容になるのかもしれない。

実験記録005-FS-JP-1-4 - 日付20██/██/██

対象: D-005-FS-1
方法: 感染後4週間目
結果: 「今日も同じ風景、同じ顔、同じ質問。楽しみといえば食事くらい。彼は刑務所のほうがマシだったなあ、とつぶやき、再び興味のない古雑誌に目を戻すのだった。次回、"平和な日"、お楽しみに」
分析: 幻聴の声が実在の声優に似ている気がする、というのは興味深い供述だった。ウイルスは宿主の記憶を読むこともできるのか。もっとも、幻聴が宿主の母語で認識されることから、ある程度推測はしていたが。

実験記録005-FS-JP-1-12 - 日付20██/██/██

対象: D-005-FS-1
方法: 感染後12週間目
結果: 「ついにこの日がきた。全てから逃げ出し、あのいまいましいやつらに一矢報いる日が来たのだ、戦え!D-005-FS-1!次回最終回、"死闘の果てに"、お楽しみに」
分析: D-005-FS-1は低レベルな収容違反を起こしたが、間も無く死亡した。死因は多臓器不全。死ぬまでに古雑誌を修復不可能なほどに汚損したためD-005-FS-1とともに焼却。

実験記録005-FS-JP-2-3 - 日付20██/██/██

対象: D-005-FS-2
方法: 感染後3週間目、翌週に終了を計画する。
結果: 「忍び寄る財団の魔の手、右からマシンガン、左から電撃、おまけに博士はゲイときた。まさに絶体絶命、どうするD-005-FS-2!次回、"運命をぶん殴れ"、お楽しみに」
分析: D-005-FS-2は問題なく終了した。最終回と銘打たれていなくても、死ぬ時は死ぬらしい。またSCP-005-FS-JPは脚色を交えることもあるらしい。未来予知と区別しなければならない。わかりやすく言えば、私は同性愛者ではない。

実験記録005-FS-JP-5-2 - 日付20██/██/██

対象: D-005-FS-5
方法: 感染後2週間目、翌週にSCP-███-JPの知識を与える。立案した担当者以外には計画内容を秘匿する。
結果: 「博士から教えられた内容、それはSCP-███-JPと呼ばれる荒唐無稽な不思議な物体の話であった。このおとぎ話に、どのような意味があるのか!?次回、"世界の終わり"、お楽しみに」
分析: 被験者が明らかに知らない内容でも予知が可能。SCP-005-FS-JPは重大な情報漏洩または収容違反を起こす可能性を秘めている。

実験記録005-FS-JP-9-7 - 日付20██/██/██

対象: D-005-FS-9
方法: [編集済]
結果: 「檻から逃げ出した猛獣が、博士たちを襲う!やれ!そこだ!檻から出られぬD-005-FS-9は、興奮のあまり[編集済]。次回、"大規模収容違反!"、お楽しみに」
分析: 幻聴の内容を参考に生物型オブジェクトの収容施設を再点検。SCP-███-JPの収容設備の一部に劣化が見つかり、収容違反は防がれた。次週の予告では特に訂正などの文言はなかった。SCP-005-FS-JPの感染性か致死性を除去できれば、警報装置として有効に使えるかもしれない。

実験記録005-FS-JP-9-11 - 日付20██/██/██

対象: D-005-FS-9
方法: 特に危険な予知がなかった週に、防護服を着せてKeter任務にに同行させる。
結果: D-005-FS-9以外の全職員が死亡。
分析: 対象はD-005-FS-9を一瞥しただけで興味を示さなかった。ウイルスを見分けたのか、ただの偶然かは不明だが、安全装置としての活用は課題が残った。

補遺: D-005-FS-16は感染後6ヶ月を超えて生存している唯一の実例です。D-005-FS-16は9年前の実験時に感染し、その後幻聴は毎年の10月初めから翌年3月末までの6ヶ月間に必ず発生しています。しかし最終週の予告内容は最終回ではなく次シーズンの予告となっています、現在D-005-FS-16を対象とする追加実験が検討されています。


っていう架空のSCPがいたら怖くない? - 虎屋博士

実験記録が幻聴にしてははっきり記憶されすぎているし、Dクラスの創作の可能性もあるし、オチも論理性に欠けていて、やりたいことはわかるんだけど報告書としては穴が多すぎるのでは? - エージェント・マオ

( ・᷄ὢ・᷅ ) - 虎屋博士

特に指定がない限り、このサイトのコンテンツには次のライセンスが適用されます: Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License