SCP-006-FS-JP
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アイテム番号: SCP-006-FS-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: その性質から、現在SCP-006-FS-JPを完全に収容することは不可能です。SCP-006-FS-JPに感染したと思われる人物を発見した場合はインタビューを行い、記録を保存した後に速やかにクラスA記憶処理を行ってください。

説明: SCP-006-FS-JPは[データ削除済]に一定期間滞在した、日本語を母国語とする人物1に見られる、言語に対する認識汚染、また一連の奇妙な行動です。感染にかかる時間には個人差がありますが、おおよそ1週間程度の滞在で感染すると見られています。2感染した人物(以下、被験者と表記)は、日本語の標準語に類似した、未知の言語を用いて会話を行うようになります。この影響は口語表現においてのみ見られます。またこの影響は凡そ3日間の時間経過、またはクラスA記憶処理で完治します。しかし、多くの被験者は[データ削除済]に対して「楽しかった」や「また行きたい」、「[データ削除済]」といった印象を持っているため、再発の恐れがあることに留意してください。
この未知の言語は知識のない一般人でも意味を理解することができる文法によって成り立っており、被験者と会話を行った多くの人はその言語を日本語の一種であると認識します。この言語は、[データ削除済]に生息している生物の用いる言語に類似性が見られますが、いくつかの相違点があります。この言語を用いた会話によっての他者への感染は未だ確認されていませんが、被験者は多くの場合"みやげ話"と称して会話相手に対して[データ削除済]への訪問を促します。これにより、間接的な二次感染が発生する可能性があることに留意してください。
また被験者は、トラ柄の物体について好むか、あるいは忌避するかどちらかの極端な反応をとります。この現象については被験者の証言が少なく、事実の解明は困難ですが、複数の被験者へのインタビュー記録から「オバちゃん(obachan)」という人物が関連しているとみられています。インタビューより、オバちゃんという人物は通常の人間よりも声の音量が大きく(およそ80dBと推測されています)、「飴ちゃん」と称される直径凡そ3cmの球体を被験者に積極的に摂取させようと試みることがわかっています。このことから、「飴ちゃん」に何かしらの麻薬物質が含まれている可能性が示唆されています。
俺に飴ちゃんくれたあのオバちゃん、元気にしてるかなぁ。―██事務員
俺が貰った飴ちゃんは[編集済]味だった、良い趣味してるわあのオバちゃん。―██研究員
お二人ともお話があります。飴ちゃんもお配り致しますよ。―██博士

被験者2名への記憶処理を確認。引き続き警戒します。―エージェント・██

[データ削除済]から帰還した被験者は、[データ削除済]内で入手したと見られる複数の物体を職場の同僚や家族などの親しい人物に対して配り始めます。これらの物体はほとんどのケースにおいて食品であり、美味です。これらの物体は人間に対して毒性などの害を及ぼしませんが、被験者がこれらを他人に摂取させることによって間接的な[データ削除済]への訪問を促している可能性があります。
被験者が今まで入手した物体のリストは下記を参照してください。


一般人のSCP-006-FS-JPへの感染を防ぐために、機動部隊お-8("京都へ行こう")が[データ削除済]へ派遣されましたが、平均年齢が40~50代の女性と見られるトラ柄の生物の大群によって鎮圧は失敗に終わりました。機動部隊が十分な装備をしていたにも関わらず失敗したことから、[データ削除済]に生息する生物は肉体的、精神的な能力が既知の生物の水準を大きく上回るとみられています。
もうトラ柄は二度と見たくない……アカンてホンマ……。―機動部隊長██
機動部隊長を含む構成員約10名がSCP-006-FS-JPに感染していることを確認、速やかに記憶処理を行います。―エージェント・██

普段用いている言語から、エージェント・カナヘビがSCP-006-FS-JPに関与している可能性がエージェント・██によって指摘され、エージェント・カナヘビは速やかに確保、隔離されました。
ボクの隔離先が人型生物収容室なのもツッコミどころやし、そもそもボク京都訛りやねんけど。―エージェント・カナヘビ

補遺-1: 20██/10/██に財団職員である██博士がSCP-006-FS-JPに感染していることが明らかになりました。以下は██博士に対するインタビュー記録です。

対象: ██博士

インタビュアー: エージェント・██

付記: ██博士は長期休暇を用いて1週間ほど[データ削除済]に滞在していた。

<録音開始>

エージェント・██: えー、では██博士、あなたは[データ削除済]に滞在している間何をしていましたか?

██博士: 何ってそりゃ言わんでもわかるやろ、観光だよ観光。何か問題でも?

エージェント・██: もっと詳細にお願いします。訪れた場所の名称、起こった出来事、摂食した食物についてでも構いませんのでお答えください。

██博士: んーそうだな、まず初日は道頓堀という場所に行ったんだ……や。本当に賑やかでね、言うて着いた時にはもう夕方だったからそこらのたこ焼き屋でたこ焼きを買って食べ歩きながら景色を楽しんでたんや。それでなそれでな、この時に会った女性がホンマ可愛くて、ナンパしようかとも思ったんやけど

エージェント・██: 質問にのみ答えてください。……では2日目は何をなさっていましたか?

██博士: 2日目は新世界に行ってきたんや、これがまた道頓堀とは違った感じに賑やかでな?もう思わずはしゃいでしまったわ。ところでたこ焼き食べる?(██博士が取り出した物体はガードによって即座に押収され、ただちに完食されました。)

エージェント・██: 待ってください、今おっしゃった"道頓堀"や"新世界"というのは何を意味する単語ですか?

██博士: ん?道頓堀とか新世界って言ったら有名な観光地やろ。気になるなら君も行ったらええねん。なんなら案内するぞ?もうホンマ楽しくてねぇ、是非みんなを連れて行きた

エージェント・██: インタビューを中断する。██博士を別室へ連れて行って隔離してください。情報が集まり次第、インタビューを再開します。

██博士: ちょっと待て!まだ話は終わってへんで!まだたくさん話したいことがあるんや!なんでやねん!離せやコラ!

エージェント・██: 取り押さえてください!

<録音終了>

付記: インタビュー中に出てきた"道頓堀"や"新世界"という単語が気に掛かります。これらの単語が示す物体が何であるかを認識することでSCP-006-FS-JPに感染するのかもしれません。さらなる情報収集のために、[データ削除済]に関する資料に対するアクセス権を要請します。

補遺-2: 20██/07/██に、長期休暇を利用して██県██市を訪れていた██研究員がSCP-006-FS-JPの亜種と思われる影響を受けていることが明らかになりました。██研究員は財団職員へ土産として「ちん███」とパッケージに表記されている菓子を購入してきており、美味でした。現在、[データ削除済]と██県██市の関連性について調査が行われています。
皆さん酷いです、僕はただ██に行ってお土産を買ってきただけじゃないですかイーヤーサーサー4―██研究員
酷い話やなぁ、同情するわ。ささ、たこ焼きどうぞ。―██博士
2人まとめて別室に隔離してください。それにしても、更に翻訳が困難になっていませんかねこれ。―エージェント・██
ハッハッ、ハーイーヤ5―██研究員


という架空のジョークを思いついたんですけど、どうですか?―日野博士

そもそも発想が陳腐だし、言いたいことは……その、わからんでもないが、ユーモアが足りない。こんなものを考えている暇があるのなら論文の書き方の勉強でもした方がいいんじゃないのかね?そもそも後半の内容が適当すぎるだろう。―阿桜博士

がびーん……―日野博士

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