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アイテム番号: プロトコル4000-Shudenに基づき制限されています。
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 以下に述べる余剰次元の場所、ならびにそこに含まれる実体とランドマークは名辞災害(Shudenクラス)であり、そのためあらゆる名前、肩書、呼称で言及してはいけません。標準空間の外側に位置する会場、ならびにその土着の実体に言及する際に用いることができるのは描写のみです。これらの描写には実体を描写するごとに変化がつけられなければなりません。描写は識別のために色分けすることが可能であり、命名の多様性のために装飾的な言葉遣いを使っても構いません。
名辞的収容違反の際には、収容違反の原因となった人物により、ただちに標準Shudenクラス収容プロトコルが実施されなければいけません。その人物が手続きを実行できない状態に陥った場合、その人物の最も親しい同好の士が責任を負うことになります。
収容違反の原因となった人物が既知の同好の士を持たない場合は、その人物の名前は存在するすべてのSNSネットワークとWikidotから抹消されなければなりません。同じ名前を有するあらゆる人物はタイプ-Kウイルス性記憶処理を施され、新しいハンドルネームを割り当てられます。
命令O5-4000-K26に従って、標準の異常性からのあらゆる逸脱を評価するため、年に少なくとも1回奇妙で危険な同人誌即売会への成功裡の探検が実施されねばなりません。財団職員に出会う場所への立ち入りがはらむ高い危険性のため、研究実施のために送り込まれる職員は4000-SEPに詳述される標準調査プロトコルの訓練を受けなければなりません。
ニコニコ生放送で見つけたお知らせの許可なき文書化は標準情報収容プロトコルにより抑制されねばなりません。4000-収デン手続の知識を許可なく有している人物は記憶処理の対象とされ、また、論考的リハビリテーション期間の後であれば解放しても構いません。
説明: 問題のお祭りは、危険な名辞現象を含む多数の異常な性質を示す、余剰次元のイベント及びその会場です。この異常な集会は4000-収デン(文書DOC-4000-Sを参照)を実施することにより侵入できます。手続きを完了した人物は、 神奈川県横浜市中区山下町2番地に位置する、横浜産貿ホールマリネリアと仮称されている建築物の開口部から出現します。
普通じゃない規模の即売会場へ到達するための唯一信頼できる手段は、何本かの電車もしくはバスを用いることです。前述のルートを逸脱した探検は、参加者らとの即座の連絡途絶という結果になります。唯一の安全なルートは地元市民にとっては容易な道筋ですが、現地に不慣れな旅行者が準備不足の状態で用いようとした場合、同様の連絡途絶に終わるでしょう。
名もなきイベントホールは線形空間の制約に従いません。地図を作製する努力は探検ごとに大きく異なるルートが記録されるという結果になっており、効率のよいイベント巡回ルートの理論的には重なるか、交差すべき部分はそうなっていません。
それを辿り始めた対象者にとっての新興宗教と誤解されたこともある謎のイベント会場を安全に出る唯一の手段は、道程を歩き切り反対側の入り口へ戻ることです。
ハンドルネームの生息地固有のさまざまな異常実体が記録されています。土着の実体らはしばしば観察下にない間に身体的構造を変化させ、記録された実体のうちどれがユニークなもので、どれが以前に記録されたものの新たな反復であるかを研究者らに判定させづらくしています。実体らはこれらの変化を制御できないと主張し、発生時には頻繁に不満足を表明します。
土着の実体は度々目の前を通りすがった探検者の行く手を塞ぎ、先へ進むために交流の必要を生じさせます。土着の実体には知性があり、しばしば非常に[編集済]ですが、4000-Shuden予防措置に従う限りは安全に交流できます。これらの予防措置を軽視した際の帰結は、気分を害した実体のパーソナリティに依存して様々に異なります: 調査参加者らが遭遇した報復の程度には、口頭での非難、強引な勧誘、「財団神拳」と呼称される攻撃的武術の行使、または被験者の身体的、概念的、あるいは名辞的属性の異常な改変が含まれていました。
名付け得ぬものの祝祭、その固有の実体ら、およびランドマークに一貫した名称が適用されると、様々な異常現象が発生します。部分的には命令O5-4000-K26による名辞実験の禁止により、これらの現象は未だ十分に理解されていません。
記録された名辞現象には以下が含まれます:
- 影響された名称に暴露した対象者らに発生する、「財団」「SCP」という固有名詞に対する異常な興味。
- 暴露した対象者らに発生する、通常名称によって描写される環境または実体に関する幻視あるいは幻聴。少数の事例のサブセットにおいては「あれってSCPぽくない?」などとSNS等の媒体で発言する事象も含まれる。
- 暴露した対象者らに発生する、ウサ耳や触手といった非人間的な身体的特徴の発達。
- 手続4000-収デンを用いることなしの、影響を受けた対象者らの突発的・非自発的な名のないものたちの即売会場への移動。
- 名称が使用された屋内空間への様々な関連書籍やグッズの出現。
- 暴露した対象者らと土着実体らのSNS等での交流、友情の形成。
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REQUEST="DOC-4000-H"
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[ACCESS: GRANTED]
4000-収デン: 以下はレッテルの及ばぬ即売会へ侵入するための検閲済み説明リストです。この文書の当バージョンでは一部のステップが省略されています。手続きの最後のフレーズとカウンターフレーズは対象者のタイプカテゴリによって異なります: 一般参加者(タイプ-1)、イベント運営者(タイプ-2)、コスプレイヤー(タイプ-3)。
- 溜まった仕事や宿題を片付け、2019年5月1日までに十分な休息と旅行の準備を行ってください。
- 必要であれば、横浜市内のビジネスホテル等を予約してください。
- 会場侵入料金700日本円(コスプレイヤーの場合、加えて登録料1,000日本円)を用意してください。
- 入り口に到達したら、収デン専用カタログを運営スタッフから入手してください。
- いかなる理由であれ手順を誤った場合はただちに謝罪し、必要な箇所から4000-収デンをやり直してください。
注: 手続4000-収デンに居合わせるが即売会の参加者ではない人物は、いかなる状況下でも土着実体の声に反応したり、活性化した会場に近づいてはいけません。
フレーズ: この会場にはマナーがある。These woods have rules.
カウンターフレーズ: あるいはそう言われる。Or so they say.
フレーズ: そしてもしおまえがマナーを犯すなら?And if you break them?
カウンターフレーズ: 私は代償を払うだろう。A price I'll pay.
フレーズ: スタッフはそこにいるの?Is the staff there?
カウンターフレーズ: 私たちだけだよ。There's only me.
フレーズ: そしてあなたは誰?And who are you?
カウンターフレーズ: きみはWikidotで知っていると思うよ。I guess you'll see.
フレーズ: 何を求める?What do you seek?
カウンターフレーズ: 推しを信じることを。To walk the favorites.
フレーズ: ならば、礼儀に気をつけるがいい。Now, mind your manners.
カウンターフレーズ: どうかお願いします、幸運を。To walk them, please.
END="DOC-4000-H"
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REQUEST="Standard_Exploration_Protocol"
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[ACCESS: GRANTED]
注: 以下は生存のために重要な指示のみを含む、短縮されたリストです。探検任務に割り当てられた職員は、出発前に4000-Shuden-3から8にも習熟しなければいけません。
探検のための総合指針:
…1.01 名前を受け入れない会場への侵入に先立ち、未成年はご家族の許可を得ること。
…1.02 会場内での無許可のチラシ・グッズ等の頒布、販売、募集、勧誘等の行為をしない。
…1.03 いかなる状況下でも無許可でのパフォーマンス行為をしない。
…1.04 タイプ2対象者は価値のある確認証とみなされうるものを受け取る、あるいは記載情報の売買をしないこと。これには複数形態の通貨、貴金属や貴石、有用な異常性質を吹き込まれた物体、精巧に作られた武器類が含まれる(が、この限りではない)。
…1.05 通路での座り込みや長時間の立ち話等、往来を妨げる行為をしないこと。転んでも泣かない。
…1.06 会場内外での過度に騒ぐ、暴れる等の迷惑行為をしないこと。
…1.07 指定場所以外での喫煙(電子タバコ等含む)の使用はしないこと。また、飲酒は厳禁とする。
…1.08 掟を至上のものとする即売会場近隣の住民から不安がられる行為全般は禁止とする。
土着実体との交流指針:
…2.01 土着実体には会話の前にフォーマルな挨拶をせよ。
…2.02 心をこめた声のトーンで発言せよ。
…2.03 虚偽であると自覚している発言をしてはならない。
…2.04 土着実体の目の前でそれらを見下した発言をしてはならない。
…2.05 適切である場合には'どうかお願いしますplease'ないし'ありがとうございますthank you'と発言せよ。
…2.06 プロトコル4000-Shudenに従い、土着の実体に言及、および呼びかけする場合にはハンドルネーム、もしくは身体的外見の描写を用いてせよ。
…2.07 たとえ土着実体がそのように自己紹介した場合であっても、本名、肩書あるいは呼称を用いて言及してはならない。
…2.08 土着実体が、Twitter等で使用しているハンドルネーム以外の名前、肩書あるいは呼称を与えることを申し出てきた際には丁寧に断ること。
…2.09 土着実体の発言に自分の本名、肩書、呼称その他身体的特徴の描写でない表現を用いた言及ないし呼びかけが含まれていた際には、あたかもその発言がなかったかのように無視せよ。
…2.10 機密とみなされる情報を要求された際には拒否し、簡潔に謝罪して頭を下げよ。
…2.11 土着実体が援助を求めた際は、助けることを選ぶ前にスタッフに相談せよ。
…2.13 信頼でき、かつ同意を示したものでない限り、獣型の実体に騎乗しようと試みてはならない。
…2.14 物質的な贈り物を提供された場合には両手で受け取ること。無価値であると思われる場合にもこの贈り物を捨ててはならない。1.04はこれに優先する。
…2.15 土着実体が非物質的な贈り物を提供するか、取引を始めようとした場合は丁寧に断ること。
…2.16 土着実体が提供した食物を受け入れてもよく、また遭遇した他の土着実体にその食物を提供してもいいが、自分で食べてはならない。
…2.17 家族等の同意がある場合に限り、土着実体の開催する収デンアフターに参加してもよい。
…2.18 土着実体がイベント巡回に同行を申し出た場合は受け入れよ、しかし推しのオブジェクトを教えてはならない。
…2.19 土着実体に援助された場合、もし既にそれを援助していないならば見返りとして援助すること。
…2.20 土着実体でないと主張する肉体のない人物と遭遇した際には、これまでの全プロトコルを無視して指示に従え。
END="Standard_Exploration_Protocol"
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► インタビューログ4000-0215