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エージェント・西行の人事ファイル

名前: 西行英俊

セキュリティレベル: 3

職務: フィールドエージェント

専門分野: 宗教的・呪術的見地からのオブジェクトの探索・初期収容

所在: 京都府京都市、[編集済]寺。住職として在住

人物: 真言宗の僧侶であるエージェント・西行は、自身の宗派だけではなく仏教、神道を含めた日本の伝統的宗教及び呪術に対するプロフェッショナルです。彼は今まで蒐集院及び大日本帝国負号部隊に関連するオブジェクトを複数発見し、また初期収容に関わってきました。

エージェント・西行の年齢は既に初老の域に差し掛かっていますが、しかし身体能力にさして衰えは見られていません。これは彼が定期的に山篭りを行い、厳しい修行を行うためです。彼はなぜか、この山篭りのたびにオブジェクトに遭遇します。

彼の特徴としては、やはり、本人曰く剃髪したのであって決して禿げているわけではないと主張するつるりとした頭皮と、非常に柔らかな物腰、そしてフィールドエージェントとして活動するときはいつも真言宗の僧侶としての正装を行うところにあります。武装したエージェントの中に僧侶がいる光景というのは極めてシュールなものですが、しかし彼いわく、この格好が一番精神が引き締まるそうであり、現に彼は幾つもの危険なオブジェクトの初期収容に、その宗教的・呪術的知識によって多大に貢献し、また他のメンバーに適切な指示を行うことにより収容を成功させています。


葦舟 ██ の人事ファイル

名前: 葦舟 ██

属性: 敵対的要注意団体グループ幹部・Ⅰクラス妖術者(特異的能力非保持者である可能性あり)

状況: 死亡(???~1945)

説明: 葦舟 ██は要注意団体"蒐集院"の幹部の1人です。その来歴の多くは謎に包まれていますが、京都地方の訛りの強い言葉を話すため、京都もしくはその周辺地域の出身であると考えられています。また、少なくとも1870年時点には30歳前後程度の外見年齢であったことは判明しており、その時期には蒐集院のメンバーとして公的記録にその名が見られます。
 蒐集院のメンバーとして特筆すべき事項としては、彼が妖術者としてはほぼ無能であったことです。記録上において、儀式的手順を踏んだ軽微な現実改変にすらまるで成功していないことから、そもそも妖術者としての能力の喧伝は彼による作話だったのではないかと考えられています。
 蒐集院メンバーとして目立った活動を彼が開始したのは189█年、大日本帝国陸軍の一部将校による襲撃により蒐集院の幹部のうち14名が死亡、8名が再起不能の重症を負った"臥龍事件"の前後からです。当時葦舟は軍との太いコネクションを築いており、臥龍事件以後急速に軍の下部組織化した蒐集院において、彼を蒐集院の最中核へと押し上げました。臥龍事件の黒幕として極めて葦舟は疑わしい立場ですが、現在でも確たる証拠は存在しません。
 1930年、葦舟は軍より中佐に任官され、部下であった木戸 ██及び、結城博士の父である結城 ██と共に大日本帝国陸軍の非公的部隊として"負号部隊"を組織しました。この組織の目的は"不死の兵士の創造"であり、そのために当時大日本帝国との敵対関係にあった財団からSCP-682の組織サンプル、SCP-545-B、SCP-███-JPなどの人間の肉体を変容させるオブジェクトを強奪し、また複数の組織に接触して獣人・吸血鬼などといった人の変形に関する伝承や魔術に関する資料を収奪していたことが確認されています。
 これらの奪われたアイテムは全て前述した目的のために研究され、消費されましたが、技術・設備・資金・時間などといった条件の不足によって一切完成に至っていません。
 1944年以降、明らかに日本の敗北が色濃くなった時点で最初の葦舟 ██による財団への技術譲渡及び所属組織への背任が行われました。その後複数回の密約によって、彼が主導したオブジェクトの窃取を不問とし、財団のメンバーとして雇用することと引き換えに葦舟 ██は財団によるスパイとして1945年まで行動します。
 1945年8月16日、終戦の翌日にすべての実験記録と引き換えに財団メンバーとして彼は雇用されましたが、直後に負号部隊の一部メンバーによる襲撃が行われ、銃撃戦中に葦舟 ██が射殺されたことが当時の81地域ブロックリーダーであったアンドリュー・████によって確認されました。

三行でまとめると
葦舟なんとかさんはコミュ力めっちゃ高い
でもいろんな組織を裏切ってきました
多分100歳くらいで殺されて死んだ(まぁ肉体的にもあと10年もたなかっただろうけどな!)

死んだことになってるけどどっかの爬虫類に言動が似ている……そっくりだ!


臥亜警備員の人事ファイル

名前: カミンスキー警備長
セキュリティレベル: 3

職務: Decomissoned対象オブジェクトの処分

専門分野: 超常オブジェクトの処分、Dクラス職員の管理

所在: サイト-96の警備リーダー

人物: 研究が終了したあるいは研究を継続する利益より損失が多い、Decomissoned対象の処分を専門分野とするカミンスキー警備長は身長233cm体重145kgの巨体でよく知られています。

彼は16歳の時、[編集済]として知られるカルト宗教団体による殺人事件の犯人として逮捕された際、「人間でない怪物を殺していた」という供述をしたことによって財団に知られました。その後、彼には人間と人間ではない存在を嗅ぎ分ける才能を買われ、財団の職員として雇われました。
温厚で善良な人物ですが、狭量かつ自己の正義に反する存在を憎むこと甚だしいという性格的欠点を持ちます。


フィールドエージェントの一般的装備……小型録音機、マイクロチップカメラ&盗聴器、サブボーカル式無線機、レーザーマイク、フラッシュライト、接着剤スプレー、コンタクトレンズ型暗視装置、音声選別フィルタ付きイヤホン、バイオメトリックリーダー付きPDA、万能高速ケーブル、使い捨てジャマー、ホワイトノイズ出力機、ピッキングツール、ペリスコープ、手帳とペン。どれも極めて小型化され、全て携行してもウェストポーチとポケットに収まるようになっている。
荒事の危機がある場合にはこれに喪神スプレー、スタンロッドが追加で。原則的に「炭鉱のカナリア」であるフィールドエージェントには殺傷兵器の携行は許されないし、戦闘が起こった場合応戦せず即時離脱するのが仕事である。そもそも戦闘が起こった時=任務の失敗である。
フィールドエージェントの仕事はスパイであり、暗殺者ではない。それは別のエージェントが担当することであって、フィールドエージェントが行うことは潜入先で後続する荒事用エージェントの活動をしやすくするために、戦闘が始まるまでの準備を整えておいたり、要注意団体の内部構造を洗い出したり、仲違いさせたり、裏切らせたり、情報を盗み出したりすることである。また、様々な官民問わない組織内に潜入し、異常がないか確認する仕事である。フィールドエージェントはしばしば5年、10年かけてそれ等の任務をこなすものもいるし、あるいは一生をかけて要注意団体や民間の団体の中の潜入を行い続ける者もいる。
フィールドエージェントはコンピューターに詳しいものも多いが、ハッカーではない。むしろデータに直接アクセスして、その内容を盗み出すという手段をとる。
GOIやSCiPに接触し続けるため、多くのフィールドエージェントは死にやすい。死なないためには演技の達人である必要があるし、精神やミームへの汚染にも強くなければならない。そのための訓練は過酷であるが、それでも人はどんどん死ぬ。50年以上長生きできるフィールドエージェントというのは、民間の普通の団体に入り込んだまま一生なにかしらの異常に会うことなく過ごした人間か、あるいは怪物である。特に諜報機関職員及び保安部門のフィールドエージェントの平均的な生き延びられる期間は5年程度である。
また、機密に触れやすい、情報災害やミーム汚染にさらされやすいため、フィールドエージェントは体内にGPS及び証拠隠滅のためのカプセルを埋め込まれる。
潜入が発覚するなどでその正体が露見した場合は奥歯を噛みしめる、生命反応が消える、あるいは財団による[編集済]な起動によってカプセルが起動する。中身は█████であり、肉体も所持品もすみやかに溶け、最終的にひと瓶の黄色い液体になる。

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