宇喜田の４コマ

以下は、宇喜田博士の人事ファイル を元とした4コマ漫画風ミニtale集です。
逐次追加されていく予定ですが、内容は財団の様式とかけ離れた形式で書かれていることに注意してください。

+ ①宇喜田と宇喜田-1

「宇喜田と宇喜田-1」

わたしは宇喜田啓臣。ここSCP財団で日々怪異と戦い続け、早██年。定年直前にひどい事故があって……。
でもこうして生きています。今となってはもう妻にも娘にも会えないけど、それでも頑張っています。
こんな不細工なボールのような姿でも、まだまだ愛する人達が住むこの世界のために尽くさなければ……。

そんな今日は、日がな国外収容のオブジェクトの論文を読んで、次回の学会に備えていたのです。

宇喜田博士 「う、チェス姉妹は未だに堪えるな……悪質なブラウザ・クラッシャーのような……」

宇喜田博士 「……」

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その夜……。

　
　
　
宇喜田博士 「わあああああああ！UPLOADINDするんじゃない！来るなぁ！[罵倒]」

　
　

宇喜田-1 「……」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ ｶﾞﾝｶﾞﾝ

　
　
　
　
　
新米セキュリティ 「博士！ご無事で……ヒィッ！」

セキュリティ責任者 「……心配いらんよ。博士がビックリして起きて、-1さんがロッカーさんから転げ出ただけだ」

新米セキュリティ 「は、ひ、」

セキュリティ責任者 「完全に腰が抜けてやがる。くそっ、またかよ……」

—ベッドに寝かせると邪魔だからといって宇喜田博士が宇喜田博士-1をサイト81██の自室のロッカーへしまうのは禁止されています。担当者へのPTSDの治療費は今後は宇喜田博士の自費負担となります。

+ ②宇喜田とエージェント育良

「宇喜田とエージェント育良」

宇喜田博士 「おや、どうも育良さん」

エージェント育良 「あ、どもです。博士もお手洗いに？」

宇喜田博士 「いやあ、今-1にさせてきたところで、今度はわたしがね」

エージェント育良 「させてきたって、そんな犬じゃないんだから」

宇喜田博士 「これは失礼、確かにそうですね……さて」

エージェント育良 （あれ、個室に……ああ、大きい方か）

エージェント育良 「ふいぃ……やっぱりあの人って変わってるよなあ」ﾁｮﾛﾁｮﾛ

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
「お"え"え"ぇ"ぇ"え"え"え"え"」ｼﾞｬﾊﾞｱｱｱｱ

　

　
　
　
エージェント育良 「ひっ！？」ﾁｮﾛ

—宇喜田博士は口から排泄を行います。宇喜田博士はこの事について周囲の職員にきちんと説明をし、理解を得てください

+ ③宇喜田とゴリウー

「宇喜田と前原博士」

前原博士 「おっ、宇喜田博士。これから空いてます？」

宇喜田博士 「あ、前原博士。どうされたのですか？」

前原博士 「ちょっとストレスが貯まってて、とにかく体を動かしたいんですよ。ちょっと付き合ってくれません？」

宇喜田博士 「ああ、わたしも最近良く眠れなくて……」

前原博士 「それはちょうどいいですわ！さあ、早速体育館へ」

宇喜田博士 「ええ、あ、ちょっと持ち上げないで……」

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前原博士 「はっ！」
　
　
宇喜田博士 「うおおおおおおお！？」ｼｬｯ
　
　
エージェント猫宮 「お～ここで前原さんのスリーポイントが決まりましたね～、解説の育良さん！」

エージェント育良 「ええ、長年の武道経験としなやかな体のバネで淀みなく放たれるシュート。もはや芸術ですね」

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前原博士 「オルァッ！」

　
　
　
宇喜田博士 「ひぎいぃ！」

　
　
エージェント猫宮 「試合終了後ですが、前原博士はボールを使って壁当てをはじめましたね」

エージェント育良 「よほどストレスが溜まっておられるご様子ですね……。おっと、空中のボールに共振遠当てを命中させましたね！」

エージェント猫宮 「だんだんとボールの形が歪んで見えてきました。もう絶好調と言っていいでしょう！」

エージェント育良 「いやあ、前原博士が神拳奥義を使うとこ初めて見ちゃったなあ。スゲー！」

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前原博士 「今日はありがとうございました。では次の職員会議の時にでも♪」ﾂﾔﾂﾔ

宇喜田博士 [沈んだ様子のゴボゴボという音]

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いかなる理由があっても宇喜田博士に近づいてはなりません。

—前原博士の人事ファイル、前原博士が財団から受けた勧告のリストより引用

+ ④宇喜田と米俵

「宇喜田と白鳥研究員」

宇喜田博士「ああ、8121ってやっぱり遠いですね……そう思いませんか？」

宇喜田博士-1「……」

宇喜田博士「米どころですから、帰るまでにおいしいお米をたくさんいただきましょうね」

宇喜田博士-1「……」

宇喜田博士「あはは、おや……」

白鳥研究員「すみません、宇喜田博士ですね？講演会場までのご案内をさせて頂きます」

宇喜田博士「ええ、どうも。……もしや貴方は白鳥さまでは？」

白鳥研究員「あれ、学会か何かで前にお会いしたりしましたっけ？」

宇喜田博士「あ、いえいえ、輸送機の中で8121のサイト内新聞を拝見しまして、田植えの写真を見たのですよ」

白鳥研究員「おー！そうでしたか！あれ、頑張ったんですよ～。害虫駆除に思いのほか時間がかかって。ねえ博士？」

██博士「……」

宇喜田博士「……あ、私ですか？」

白鳥研究員「いえ、私の肩の██博士ですよ」

宇喜田博士「はえ？あらまあ、可愛いぬいぐるみさんですなあ。あなたもああいうの好きかもしれませんね」

宇喜田博士-1「……」

白鳥研究員「えっ？今誰に？」

宇喜田博士「あ、失礼しました。こちらの話で……あはは」

白鳥研究員「……」

宇喜田博士「……」
　
　
宇喜田博士・白鳥研究員(……変な人だなあ)

　
　

+ ⑤宇喜田とねこさん

「宇喜田と朝比奈博士」

わたしがお昼ごはんとひなたぼっこを済ませて戻ると、やはり彼はデスクに座ったまま、魂をどこかに飛ばしてしまっていた。
そんな時、わたしは彼の足を軽く叩いてやり、現実に引き戻してやる。そうすると彼はいつも薄く微笑んで仕事に戻る。
まったく、わたしがいないとこの調子だ。いい加減に復調してくれないと……。

「……？」

そんな時だった。人間の足音とは全く異なる奇妙な音をわたしの耳がとらえた。
あの長ったらしくて寒い廊下のはるか向こうから、するするというか、ぺたぺたというか。そんな音がこの部屋に近づいてくる。
前にもこんなことがあった。聞いたこともないような音がして、彼が精一杯に目つきを鋭くして、なにか狭い箱の中に一緒に入って逃げた。

あのときは、部屋の外から不快な、むせ返るような血の臭いがした。

「！」

その時と違うのは、彼が全く気がついておらずのほほんと書き物をしているというところだ。
わたしは彼の足を叩いたり、えいっと膝の上に乗ったりもしたが、やれやれといった具合に床に降ろされてしまった。
やれやれではない。何か不気味なものがこちらに近づいているのに！

「こんにちはー朝比奈先生ー。先日お休みされた時の会議資料です」

「おお、すみませんねぇ」

扉の外から、異様に甲高い人間の声がする。それに彼はなんだかよくわからないが気安く応じているようだ。
安易にドアを開けようとする彼の足元をぐるぐると回って阻止しようとするも、梨の礫だった。

わたしの懸命な努力もむなしくドアが開かれる。

――ええい、ままよ！
　
　
　
　
なりたさん「フギャシャムベロクジョフォホ！！！」

　
　
　
宇喜田博士「いてっいてて！ぬわっ！」
　
　
朝比奈博士「あー！なりたさん！これはおもちゃじゃないんだ！ちょっと！わあああ！」